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「The Knight Diaries」
第5話-消せない記憶-

21

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「で、下手な手紙なんか残して私を置き去りにしたってわけ」
ヒルデはスープを飲み干すと、一息つく。
ウィリアムは武勇伝でもなんでもない親子の話に退屈そうだ。
アレンはうつむいて何も言わないし、エスネは何か言おうとしては言葉を呑み込んでいた。
ヒルデはエスネの前に置いてあった彼女の蜂蜜酒を取り上げると、勢い良く飲み始めた。
エスネは目を丸くする。
「ここの連中は皆意地っ張りなんだな」
皆は笑った。

一行は食事を終えると、それぞれの部屋へ戻ることにした。
ヒルデは先にルシアンにおやすみの挨拶を。
ウィリアムは自分の父が、今どうしてるかを思い浮かべながら寝室へ向かう。
だがアレンは、未だに食堂に残っていた。
誰も居なくなったのを確認すると、長椅子に横になる。
改めて仲間たちと親睦を深めると、なぜか切なくなるものだ。
彼らは彼らなりの苦労や経験を積んでいるが、自分はどうだろうか。
人間としても、騎士としても、まだまだ未熟だ。
それに自分は自分勝手で、感情を制御できない時がある。
まるで子供だ。
自分の感情が制御できないようになったのは、エスネに話したあの時からかも知れない。
アレンは耳から離れないあの悲鳴を思い出していた。
少女が死んだ夜の事を。

「お兄ちゃん?」
アレンは食堂の暗闇の中から声が聞こえてきたのに驚き、飛び起きた。
「ヘイゼル?」
アレンは久しぶりに見たヘイゼルに腰を抜かした気がした。
彼女は果物を数個キッチンから持ってくると、ひそひそ声で言う。
「お願い、ヒルデには内緒にしてて」
アレンはヘイゼルの顔に、あの時の少女の顔が重なって見えた気がした。
酒のせいだろうか…。
「ああ、内緒にしてるよ。そのリンゴを一つ分けてくれたらね」
ヘイゼルは微笑みながら、アレンにリンゴを一つ渡した。
「おやすみなさい!」
「ああ、おやすみ」

ヘイゼルは急ぎ足で食堂を出ようと扉に差し掛かった。
「こ、こんばんは…」
「こんばんは」
ヘイゼルは誰かと挨拶し、すれ違って部屋を出て行く。
代わりに部屋に入ってきたのは、エスネだった。


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