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「The Reminiscent El」
第2話 ミーミルの泉

11

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ロナルドが朝食の席に現れると、彼は明らかに不自然にあいたハッシュドポテトの皿を睨んだ。
ヘザーとエルは互いに顔を見合わせると、この件は闇に葬ると誓った。

「ロナルド、旦那様はまだ執務室なの?」
ヘザーが紅茶を注ぎながら、彼に訊いた。
「もしかして旦那様、まだ寝てるのかしら…」
「それはない」
ロナルドは新聞をぱっと開きながら、ぴしゃりと言った。
「旦那様は君よりもはるかに早くお目覚めだ。もうすぐ来る」

エルは思った。
レイバンはそんなに早起きをして、何をしているのだろう?
もうここに来て数日立つが、彼が出掛けている様子はないし、食事の時以外は執務室に篭りっぱなしだ。
もしかして自宅で仕事をしているのだろうか?

「おはよう、レディーたち」
レイバンが優雅に現れると、彼は軽快な足取りでテーブルを一周して、エルの右横に腰掛けた。
いつもなら正面に座るのに、今日に限って何故ここなんだろう…。
エルはぎこちなく、少し間を空けて座りなおした。

「今日は君の誕生日になる」
レイバンは紅茶を一口飲むと、エルに微笑んだ。
「人生の再スタートは、今から数時間後に行われる」
「再スタート…ですか?」
エルは複雑な思いに顔を歪めた。
彼の物言いは分かりづらいし、変な口説き文句にも聞こえる…。

「今日は一生の思い出になるだろう」
よく旅行へ行く前に口にしていた、ミルディンの口癖だ…。
エルは少し懐かしい気分になった。
「どうしたのかな…?」
気がつくと、レイバンは心配そうな顔でエルを見つめていた。
「あ、いえ」
エルは慌てる。
「あなたは…ミルディンとよく似ているなぁ、と思って…」
「そうかい?」
レイバンはトーストを一つつまむと、それをエルに差し出した。
急に手渡されたトーストを見つめながら、エルは頷いた。
「こんな風に世話好きなところとか、そっくりです」
レイバンは静かに、少しぎこちなく微笑んだだけで、それ以上はなにも言わなかった。

エルはその時、彼の表情を見て分かった気がした。
彼もまた、ミルディンの事で何か悩んでいるのだろう。
自分も彼も、同じ大事な人を失ったのだから。

「レイバンさんって…」
エルはその場の空気を変えようと、ずっと思っていたことを告げることにした。
「そうやって黙っていれば、人形みたいな顔ですよね」

ヘザーが片手で口を押さえながら笑った。


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