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「The Knight Diaries」
第6話-ステラ・マリスの戦い-

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ヒルデは思い切り空気を吸い込んだ。
乱れた呼吸が整うまで、数秒掛かる。
ヒルデは周りを見渡すと、混乱している頭を整理した。
ここは食料や武具などの積み荷が散乱している、狭苦しい屋根つき馬車の中だった。
二日前に休暇が終わった騎士団は、ヴァーレン郷を出発した。
今では一日の12時間を歩いているか、馬車で横になって過ごしている。
そうしている内に眠気に襲われ、気付けばあの悪夢の中に居た。

ヒルデは体を起こした。
揺れる馬車の中、寝ていたのは自分だけではないことに気付く。
向かい側で、アレンが横になっていた。
彼は寝ているようだが、腕組みして壁にもたれ掛かっている。
ヒルデは一瞬彼がなぜ同じ馬車に居るのか訳が分からなかったが、彼を起こさないように動きを潜める。

「また悪夢か?」
アレンが目を閉じまま訊いた。
ヒルデはちょうど立ち上がった直後だったので、驚いた拍子に屋根に頭をぶつけてしまった。
「ドジなやつ」
ヒルデはぶつけた箇所を両手で押さえ、馬車の床にしりもちをついた。
「うるさい!」
頭は痛むが、なぜかその痛みによって今生きていることを実感する。
あの悪夢の影響だろうか…。
「おい、水浴びでもしてきたのか?」
アレンにそう言われて、ヒルデは自分の全身がびっしょりと濡れていることを知った。
夢の中の出来事と現実が一瞬混在したように思えたが、すぐにそれはただの汗だと気付く。
「よっぽど悪い夢だったみたいだな?」
アレンの言葉に、ヒルデは静かに頷いた。
「まあね…」
「どういう内容かは大体察しがつくよ」
アレンは言った。
「戦場の悪夢か何かだろ?そんなうなされ方だった」
ヒルデは自分がうなされている所を見られていたと知って、恥ずかしくなった。
「私…どんな風にうなされてたの?」
「まるで殺されかけてるみたいだったよ」
彼の言っていることは正しい。
ヒルデは恥じながらも、きっと理解を示してくれるであろう彼に話すことにした。
少し間を置いて、ヒルデは言った。
「最近、自分が殺される夢を見るようになったの…。なんだか、悪い予感がして…」
アレンは一瞬目を細めたが、にやりといつもの笑みを見せた。
「ただの夢さ。君がか弱くやられてしまう姿に興味はあるけどね」
ヒルデは彼に話したことを後悔した。
彼がこういう嫌な男だということを、自分は時々忘れてしまっている。


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