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「The Reminiscent El」
第2話 ミーミルの泉

16

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ロナルドが物音を立てずに、静かに入ってくる。
レイバンは彼に頼んでいた品を受け取った。

「お休みのようですな」
すぐに部屋に戻ると思いきや、ロナルドは立ち止まって、席に横になって眠っているエルを見つめた。
「よく眠っているよ」
レイバンがそう言うと、ロナルドはレイバンの方へ向き直った。
「彼女はご主人様を信頼し始めているのですかな?」
「そうだと嬉しいね」

レイバンはエルの寝顔を見ていると、妙な罪悪感に苛まれていく気がした。
目を逸らして、受け取ったばかりの品を見つめる。
「どうしてあなたは、そんなにも不器用なんでしょうね」
ロナルドが不機嫌そうに言った。
「そもそも、あなたが臆病でなければ良かったものを」
レイバンは召使に喧嘩を売られているではないかと耳を疑った。
「どういう意味だ、ロナルド」
ロナルドは小さくため息をついた。
その間、レイバンは彼にどうお仕置きをするか考えていた。

「ご主人様…悩まれる前に、さっさと打ち明けてしまえば良かったものを…」
「無理に決まってるだろう」
レイバンは思わず苦笑いした。
「本当の事を彼女に言ったら、ついて来てくれなかったかも知れない…」
「だから臆病者は嫌いなんです」
レイバンは頭の中で何かが切れた気がした。
「少しは口を慎みたまえ」
「失礼しました」

沈黙が走り、10秒ほど経った頃にロナルドがようやく口を開いた。
「少なくとも、彼女はヘザーなんかよりも遥かにあなたの事を心配している」
食事のとき、咳き込んだ自分を気遣ってくれたエルの姿を思い出す。
あの優しく背をさする感触も。
「そうかもな…」
レイバンは急に力が抜けたように感じた。
もう一度エルの寝顔を見つめる。
どうにも表現できない、優しい顔だ。

「近いうちに、打ち明けるとしよう」
レイバンは決心した。
「彼女がそれを知って、私の側から離れてしまわないか不安だけどね」
ロナルドはその言葉を聞くと、満足げに部屋を出て行った。
何処までも態度のでかい召使だ…。
そんな彼が、まだ幼い下っ端の召使だったときの事を思い出すと、レイバンは可笑しくて笑ってしまった。

そして彼に受け取った品…毛布をエルに掛ける。
彼女は目を閉じままだったが、毛布の存在に気付くと、深々と顔まで被った。
どうやら外の明かりが眩しいらしい。
そっと音が出ないように、カーテンを下げる。

レイバンは外が見えなくなってしまったことで、目のやり場に困った。


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