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「The Reminiscent El」
第2話 ミーミルの泉

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エルは歪んだ視界を何とか元に戻そうと、両目をこすった。
窓は閉められていて、カーテンの隙間からオレンジ色の光が差し込んできている。
もう夕方のようだ。
それに気付くと同時に、電車が止まっている事にエルは飛び上がった。
体を起こし、いつの間にか被っていた毛布を見つめる。
レイバンが掛けてくれたのだろうか?
そういえば、彼の姿が見えない…。
まさか置いてきぼりを食らったのではないか?
エルは心配になって、慌てながら通路に飛び出た。

「ああ、お嬢さん」
車掌が丁度、挨拶をしながらエルの目の前を通り過ぎようとしていた。
人見知りなエルは声を出すのに一瞬躊躇したが、勇気を搾り出す。
「あの、レイバンさんを見かけませんでした?」
車掌は立ち止まると、笑顔で車両の扉を指差した。
「たった今、外の様子を見に行ったところですよ」
「ありがとうございます!」
エルは車両から飛び降りると、左右を見渡した。
蒸気の煙が舞い上がっていて、何も見えない。
煙をかき分けながら、エルは人の気配がする方へ歩き出した。

ここは何処だろうか?
列車が止まっているのなら駅のホームだろうと思ったが、ここには何もない。
ただの草原の上で、列車は停止している…。

「あら…」
ヘザーの声が前方から聞こえてくる。
「今回も私たちは留守番なんですか?」
「君たちはまだ若すぎるからね」
今のはレイバンの声だ。
「それはエルだって同じじゃないですか」
「彼女は特別なのさ。さあ、ロナルドのご機嫌とりでもして待っててくれ」
「わかりました…」

足音が前方から近づいてきて、次第にその姿を現す。
ヘザーは不満げな顔で口を尖らさせていたが、エルを見つけるとにっこりと微笑んだ。
「あら、今起こしに行こうと思ってたところですよ。旦那様はあっちにいますから、デートを楽しんできてくださいね」
エルは最後の余計な単語に、顔が熱くなるのを感じた。
ヘザーが手を振って見送る中、エルはそわそわとレイバンを探す。

「ここだよ、エル」
レイバンがそう言ったかと思うと、コツンというどこかで聞いた音が響き、突然に視界を遮る煙が真っ二つに引き裂かれた。
エルは驚きのあまり立ち止まる。
まるで剣で引き裂いたかのように、煙が左右に分かれて道をあけたのだ。
その先にはステッキを握るレイバンが、僅かに微笑みながらで立っていた。
エルは少し興奮気味に彼の元へ駆け寄った。
「すごいですね」
そう褒めると、レイバンは少し気恥ずかしそうに顔を逸らす。

「これぐらい大したこと無いさ。それより、よく眠れたかい?」
「はい、おかげさまで…」


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